ゆきにゃんのキン肉マン2世・究極の超人タッグ編情報です。
今週の二世にあたる、プレイボーイ増刊号の二世のレビューです~
題名どおり、キッドが主役の話です。
気付いてない人は、たぶんまだコンビニにあると思うんで、チェックしてみましょう~
キッドの少年時代のお話。
毎日のようにボロボロになって帰ってくるキッドを見て、ケンカの傷と気付くテリー。
キッドいわく、なんかえらいごつい転校生があらわれて、自分のやってるレスリング部に道場破りしてきたそうで。
そいつは柔術部の達人らしく、キッドが戦ってスピニングトゥホールドを決めても全然きかず、やられちゃったそうです。
で、キッドはけなげにも、毎日のように戦いを挑んでるんですけど、返り討ちにあってばっかで、レスリング部の部員はみんな柔術部にいっちゃったとか。
やられてもやられても挑んでいくとは、なかなかの根性。
さすがテリーの息子…と思いきや。
「もうパパのレスリングなんて古いんじゃないの!?
ぼくも柔術ならうから、柔術着買うお金ちょうだい!」
…いやまぁ、毎日のようにリベンジを挑んで、負けた上での判断なわけだから、当然といえば当然ですよね(苦笑
そんなキッドにOKともNOともいわず、テリーは毎日行っている、牧場の整地についてこいと。
今日はへとへとだからカンベンしてくれというキッドに対し、テリー一族の子は、代々どんなときも毎日休まずこれをやってるそうな。
ほんまかいな(;´Д`)
この手のマンガの「毎日欠かさず」とか「一度も敗れたことがない」って、その場で欠かすことになったり、負けることになったり、異常なほどに軽いというか、逆の現象フラグですよね(;´Д`)
そして、「今日はもうイヤ」というキッドなわけですけど、話の雰囲気から考えて、毎日ボロボロになって、その上で整地をしていたようですね。
えらいぞ、キッド。
甘やかされて育ったマンタよりよっぽど努力家のような。
…いやまぁ、万太郎の場合、設定そのものがよく変わって、いつのまにか父から厳しい手ほどきを受けていたということになってるんで、比較するのも困難ですが(;´Д`)
で、木を切って、株をひっこぬくというトレーニングを兼ねた整地をつづけるわけですが、そんなときに一台のトラックが。
レスリング部から柔術部にいったガキどもです。
ガキどもは、毎日のように負けているキッドのことを散々バカにして、整地もそんなことしないで重機を使えば手っ取り早いのにとバカにします。
まぁ歳相応ですよね。
普通に考えて、負けても負けても向かっていくキッドは立派なんですけど、子供は残酷なもんで、とっとと鞍替えしちゃいますよねぇ。
しかしまぁ、テリーいわく、テリー一族にはテリー一族のやり方があるので口出しはやめてもらおうと。
まぁそうなんでしょうけど、キッド目線で考えたら、どう考えても非効率的な聖地を続けるのもバカバカしいと思わなくもない。
で、そこで例の転校生登場。
「暴瑠渓(ボルケーノ)!」
当て字無理がありすぎ。
火山型の超人で、いかにも魔雲天の息子ぽいかんじで、テリーもそれに気付きます。
ボルケーノはテリーに、「なんでオレがお前の息子を執拗に痛めつけるのかわかるだろう? あと1回で息の根を止めてやる」とのこと。
学生が殺人予告していいのか。
いや、むしろ、息の根を止めてやるとかいってるけど、そんなこといったら、お前がここでテリーに息の根止められたら終わりやんとか。
そもそも、ボルケーノがキッドを痛めつけてるんじゃなくて、キッドが自分の意思でリベンジをしようとして負けてるだけじゃないかとか。
で、正々堂々勝負して勝利し続けるボルケーノの実力に心酔してまわりのガキどもはキッドから離れたわけだから、別にこいつ悪いやつじゃないやんというか。
相変わらず無茶な展開です。
で、トラックは去っていくわけですが、ドライバーとして登場したのはやっぱり魔雲天でした。
ここ、特に疑問に思わなかったんですけど、他サイトのレビュー読んで気付いたんですけど、なんでこいつ生き返ってるんだ。
やっぱ生命の玉集めたのでしょうか。
そして、魔雲天が生き返ったのをなんとも思わない自分もどうかと思った。
言われてはじめて気付いたというか、それくらいキャラの生死がいい加減すぎるというか。
スニゲーターは死んだままで孫が復讐しようとしてるのに、サンシャインやスプリングマンは元気だったり、どうなってるのかさっぱり。
とはいえ、「なんでこいつ生き返ってるんだ…まぁ、細かいことはいいか」というのがキン肉マン本来の姿。
細かいことがやたらと気になってしまう本編は、それを気にさせないパワーがないんでしょうねぇ…
で、なんだかんだあって「テキサスは男が男であることを示す場所」というテリーの言葉にキッド奮起。
テリーがこれで終了といった後も、自分はまだ続けると切り株を抜き続けるキッド。
そのすがたは立派です。
その分、二世での扱いが不憫すぎる。
そして、最後に、どうしても抜けなかった巨大な切り株を抜くことに成功したのでした。
以下、10月掲載の後編に続く。
なにより嬉しいのが、あと1話で完結するという、ゆでとしては常識はずれのスピーディーさ加減。
いやもう、本編が引き伸ばしでイライラしてばっかのなか、10月掲載とはいえ、あと1話でこの話が完結ですよ。
信じられないスピーディーさですよ。
やっぱ、キン肉マンは、スピーディーさが必要というか、多少の矛盾を勢いでごり押す作品なんですよねぇ。
そして思ったのが、結婚式やウォーズマンの短編同様、ゆでは奇をてらわず王道で、きっちり構成を値って、ページを絞って描いた方がいいということ。
むしろ、そういう風にして描けば、面白い作品を描けるはず。
今回のも、王道なストーリーの中に、ゆでイズムが盛り込まれていて面白かったわけで。
今のゆでは、きっちり構成をねらないで行き当たりばったりでやっちゃうと、砂時計をテリーが解決したように「結局アレはなんだったんだ」ということになりがち。
この辺をうまくサポートして、マンガ家の実力を最大限に発揮させるのが編集の仕事だと思ってるんですけど、なんか現状だと思いっきりあさっての方向に突き進ませてますよね。
なんでこうなっちゃってるんだろう。
出来ることなら、究極タッグ編で本編の連載は終了して、その後は月1回とかのペースでいいんで、今回みたいにスピンオフの短編をやってくれる方がいいなぁと。
でも、その場合も、Vジャンプのときみたく、途中からやっぱりグダグダ気味になるのかもなぁとも。
ともかく、短くきっちり王道でまとめれば面白いもの作れると思うだけに、今のタッグ編の状況はもったいないなぁと。
初めてコメントさせていただきます。
魔雲天という超人、自分にとってはゆきさん評するところの
「アトランティス」がそのまま該当するような存在で、
怖い・愛嬌がない・人間味ゼロ、更に言うなら太い体型で
唯一生理的に受け付けない超人でした。
でも、それだけに今回の登場は衝撃を受けたわけで。
亡霊じみた執念を、まだ自立していない子供の世界にまで
持ち込むいやらしさがたまりません。
最近のⅡ世について思わしくないことも多々ありますが、
久しぶりに作者にしてやられた思いです。
後編のレビューも楽しみにさせていただきます。
いつものグダグダな本編よりも、今回の方がはるかに面白かったですよね。
しかしここでキッド話ということは、ゆでは近いうちにキッドを優遇する気あるということでしょうか・・・
☆ポーラスターさん
初コメントどうもですー
たしかに魔雲天もそういう系統の超人ですよね…
アトランティスに比べて苦手感がなかったのは、ロビンを殺したのと、テリーに負けて終わった差かもしれません。
むしろ、影が薄いのでよかったというか。
今回のは、魔雲天の、負けたときまで道連れにしようとした嫌らしさがでてるかんじですねー
☆パッショーネさん
>しかしここでキッド話ということは、ゆでは近いうちにキッドを優遇する気あるということでしょうか・・・
ヒント:ウォーズマンの短編
本編で思ったほど優遇できなかったんで、そのかわりじゃないですかねぇ。
ボルケーノは悪事を働いていないとのことですが、ゆでが書くとたいてい後半で
「実は卑怯な手で勝っていた」とか「不利になると悪の本性を現して小物化」とか
やりそうなのが怖いんですよね……。
実は卑劣な手段を使いまくっていただけで実力ではキッドの方が上だった、
キッドはそれを知っていながら一言も文句を言わず、卑怯な手口も使わずに
負けても頑張っていた……なんてことになって、
「正義超人と言えども観客に隠れて裏技を使っていたのではなかったのかーっ!!」
と嘆く羽目になるのが今から予想できます……。