ゆきにゃんのニンテンドーDSゲームレビュー女神転生情報です。
久々の「まともなゲーム」のレビューです。
なんか、クソゲーのレビューに慣れてるせいで、まともに面白かったゲームのレビューって難しいんですよねぇ。
今回とりあげるのは、DSの「女神異聞録デビルサバイバー」です。
女神転生シリーズの流れをくむ、SRPGです。
NDS 女神異聞録デビルサバイバー《発売済・取り寄せ品》
まずは、どんなかんじだったかと箇条書きで手っ取り早く書きます。
個人的には最近やったゲームの中では一番のあたりです。
ストレスを感じる場面がほとんど無く楽しめたのは本当に素晴らしいです。
メガテンらしさも感じられて、次回作に期待ですよー
そんなわけで、詳細レビュー。
女神転生といえば、真1で代表されるような「日常から非日常になっていく」「神と悪魔の対立に飲み込まれる人間」「やたらとダークな世界観」という、独特の雰囲気があるわけですが、デビルサバイバーもそんなかんじです。
ただ、真1や真2ほど神と悪魔メインでダークな感じでなく、人間キャラがメインで割とライトで、事件の背景に神と悪魔が大きく関わっているかんじで。
なので、必要以上にマニアックな雰囲気でもなく、わりと親しみやすい雰囲気。
かといってぬるいかというと、全然そんなことはなく。
非日常にかわり、徐々に追い詰められていく人間心理などは結構ハードで、なかなか深いものがあります。
自分たち全員あと数日で死ぬとわかっていて、その中で悪魔を使役する力をもっていたらどうするかというと、やっぱりヤケになる人間が多かったり、生き残るために他人を犠牲にしてでも無茶苦茶する人間がいたり、そんな連中みてたらイヤになって徹底的に悪人を抹殺していきたくなったり、というか普通その状況だとみんな壊れるよね、というかんじ。
こう考えるとかなりハードで暗そうな雰囲気なんですが、そのへんは暗くなりすぎずに、誰でも親しめるような雰囲気になっています。
よく考えると、きっちりメガテンな世界観で、割と万人向けに作ったのは見事。
面白いのは、ストーリー上で余命があと何日か見えるシステムになってまして。
自分たちの余命が0だったら、それを打破するために動いたり、他人の余命をみてそれを助けるために動いたり、まわりの人間全員の余命が6日で6日後に何かが起こりそうだったり、これがストーリーの1つのキモになっています。
例によって、神に従うロウ的なEDや、魔王になっちゃうカオス的なED、人間メインのニュートラルEDなど、5つのEDがあって何週も楽しめます。
といいつつも、ルート分岐が最終日だけなので、全EDを見る場合、そこに至るまでは作業になっちゃいますが。
あと、ストーリーパートでは、結構会話の受け答えで選択肢が出てくる場面が多く、感情移入しやすいかんじでした。
なんかちょっとアレげな選択肢が出てきたら、思わず選んで、ツッコミ入れられて、噴出してしまったりとか。
メガテンといえば悪魔絵師こと金子一馬氏なんですけど、今回は悪魔のデザインのみで、人間キャラのデザインは別の方になっています。
その辺で、毛嫌いするメガテンファンは多いと思うんですけど、やってると別に気にならないです。
この辺は元のゲームが面白ければ慣れます。
とりあえず、女性キャラは無駄におっぱいおっぱい(AA略)なのが特徴だったりする。
メガテンといえば悪魔合体なわけですが、今回はストレスがたまりにくくなってます。
今までは会話で交渉だったのですが、今回は悪魔が自分を売り込む「デビオク」なるものがあって、そこで手っ取り早く落札できます。
交渉なしで、速攻で調達できるのでラクチン。
賛否両論ですけど、正直なところ、終盤の材料集めははっきりいって作業でしたので、これはありがたかったです。
ifとか滅茶苦茶やりこみましがたが、友好度を上げて、話しかけるだけで仲間になる状況にして調達してたことを考えると、同じだなぁと。
あと、真3の会話が簡略化されすぎで、滅茶苦茶つまらかった記憶があるので、あれをさせられずにすんでよかったなぁと。
真3とかだと、ランダムでどれかが継承されるかんじなので、継承されて欲しいのが選ばれなかったらキャンセルして、また選択とかなわけですけど、今回は好きなのを継承できます。
正直、あれは疲れるし、無駄な作業なんで、それも無くなってスッキリ。
まぁ、欲しいの出るまでひたすらキャンセルは、思い入れが強くなるし、メインで使う悪魔は妥協せず、繫ぎの悪魔は妥協するという、そういうメリハリもきいたりするんですけど、やっぱり疲れるのでパス(笑
過去シリーズだと、どうしてもめんどくささが先立って、自分の欲しい悪魔のレシピを考えたところで終わっちゃう人が多かったと思うんですが、今回は欲しい悪魔が作れます。
そんなわけで、手軽に自分の好きな合体を楽しめるかんじです。
欠点は、悪魔の数がちょっと少なめなことでしょうか。
次回作で増えてるといいなぁ。
SRPGというと、1キャラ1キャラ動かして時間かかりがちだったり、育てたいキャラに経験値を稼がせるために調整したりしがちで、まぁそれが楽しみでもあるわけですけども。
デビルサバイバーは、その辺は考えずに、さっくり遊べる感じです。
1マップ10~15分程度で終わります。
基本的に1チームで、人間キャラ1人、悪魔2体の3体構成でして。
それを最大4チームひきいるかんじ。
動かすチーム数が少ないので、あまり時間がかかりません。
それでも、1チーム3体で4チームなわけですから、最大12体の構成になるわけで、それだけいると、どうチームを組むかなど考えることは多く、単調になりません。
各チームの役割を考えつつ、チームのメンバーを決めていくのが楽しいです。
また、結果的にスタメン悪魔8体、控え悪魔数体ということになるんで、多くの悪魔の出番が増えるというのも楽しみです。
戦闘システムも、相手の弱点をつくと2回行動なので、弱点を意識した戦いになって面白いです。
終盤は、相変わらず万能属性ばっかり使いがちですけども。
個人的には、これは傑作。
シリーズは、旧約1・2、真1・2・3・if、ペルソナ1、ソウルハッカーズをプレイ済みですが、自分の中ではメガテンシリーズで1位の出来です。
真シリーズも好きなんですけど、総合的な出来のよさを考えると、デビルサバイバーが1位になるかなと。
まさか今になってシリーズで1位をつけられる作品に出会えるとは。
DSの投稿レビューサイト、DS mk2でS評価がついていたのですが、これは納得。
ほとんど非の打ち所が無く、めちゃくちゃ面白かったです。
合体は快適さが増して中毒性が強いですし、ストーリーもメガテンな雰囲気があって好みでしたし、戦闘もよくできてます。
RPGのキャラを育てる楽しみは維持しつつ、面倒なダンジョン攻略やエンカウントなどのストレスから解放されたかんじ。
RPGは面倒とかんじてしまってる人も、これなら楽しめます。
あと、必要以上に長くも無いので、クリアするころには疲れ果ててたということもなく、2周目以降は仲間の引継ぎが出来たり、レベルアップしやすかったりして、さくさく進めるんで、全EDを見ようという気にもなります。
とにかく、ほとんどストレスがなく、イライラすることがなかったです。
悪魔の種類がちょっと少ないとか、セーブデータが1つしかないとか、不満点はそれくらいでした。
メガテンシリーズが好きな人は文句なしでオススメですし、そうでなくても、気になるなら買っちゃいましょうとオススメしておきます。
いやもう、スタッフに「素晴らしいゲームをありがとう」と言いたいくらいで。
やった人だけわかってくださいコーナー。
お気に入りキャラは、ナオヤとミドリ。
次点がケイスケ。
ナオヤはもう、見た目から胡散臭いというか、なんで下駄はいてるんだろう…
絶対、あの人ファッションセンスおかしい…
主人公とかアツロウとかと、普段は会話成立してたのだろうかと不思議で仕方ないです。
でも、なぜか気になる(笑
そんな彼の、アツロウルートでの活躍が好き。
なんだかんだいって、アツロウのことは認めていて、大事な存在なのかもなぁと。
ナオヤルートでしかつかえなかったのは残念。
ミドリは、見た目のかわいさと、あとどんなことがあっても人助けをしようとするのはいい子だなーと。
ちょっとずれてたせいで、困った部分もあったけど、根はすごくいい子だなと。
あと、ジャアクフロストとの絡みはよかったですねー
ケイスケは、なんか悪人はひたすら裁いてしまえという考えはわかってしまうんですよねぇ。
自分も、目を背けたくなるような悪事を見続けて、追い詰められたら、あんな風になっちゃいそう。
死亡ルートも、あくまで自分の信念をつらぬきとおして死を選ぶのがいいなーと。
やってることはダークロウですけど、なんかタイプ的に真1のカオスヒーローっぽくて好き。
というか、いじめられてたり、力を得て、結果的にはその力におぼれて死ぬとか、もろカオスヒーローですね。
で、お気に入りの仲魔はキングフロスト。
見た目のかわいさ、魔王という種族の使い勝手のよさ、シリーズおなじみの悪魔ということでの思い入れなどで。
まぁ、終盤は弱くなって使わなくなっちゃうんですけども。
気になっていたタイトルだけに、ゆきさんのレビューが非常にありがたいです。
私も女神転生シリーズは結構好きでして、クリアできたのが真1・2・3マニアクス、if、デビサマ(ソウルハッカーズ含む)、ペルソナ1・2・3です。
ファミコンの女神転生2作はどれもギブアップしました。
ムド怖えーよ!!
女神転生シリーズというと、誰しも1度は経験ある、
「欲しい時に欲しい悪魔だけ出てこない」現象。
目標の悪魔が決まって、レシピも確認。
「ああ、こいつはこのダンジョンにいたな。よし、いくか!」
こっからが地獄の始まりです。
目標の悪魔だけが急に出てこなくなるんですよねえ。
それ以前は
「またコイツかよ、もういいって!」ってくらいに出てきたのに。
で、時間が経過して、
「あ、なんだアイツにこだわらなくてもこっちでいけるじゃん?」
となって、もうひとつのレシピで目標の仲魔ゲット。
その直後。さっきまで探し求めていた悪魔がワラワラと出現…。
不必要になったとたん、ウザイくらいに現れます…。(苦笑)
ハード買うところから始めないと・・・
もう、一つのゲームの為にハード買うような歳でもない・・・と信じたい\(*´▽`*)/
PC版で発売されないかニャー
☆こーさん
気になっていたタイトルだったようで、お役に立ててうれしいですヽ(´▽`)ノ
ファミコンは1,2ともにクリアしましたが、2はかなりしんどかったですね(;´Д`)
FC2をあらかじめやっていると、真2がFC2を元にしてるのがよくわかったりします。
欲しいときに現れないのはありますよねー(笑
もうめちゃくちゃイライラしますw
デビルサバイバーは、そのイライラもないので、快適ですよ(笑
☆ふぶきさん
真3で楽しめたなら、デビルサバイバーは楽しめると思いますよー
あの合体が快適になって、パーティー数が増えるかんじなんで。
オススメしておきます~
☆KATZさん
ハードを買うことからはじめるのは大変ですね(;´Д`)
まぁDSがあれば移動時とかに便利なんですけども。
PC版は絶対でないと思いますw
ifにハッカーズを超えただと・・・
夏あたりペルソナ4を中古屋で見つけたら買おうかなと思ってましたが、こっちのがいいかもですねえ。
合体結果を2時間やり直し→事故ってスライムなんかもまあ思い出っちゃ思い出ですが、時間かからないにこしたことはなさそうですねw
☆クロな人さん
ソウルハッカーズも全体的に、これといった欠点なかったですよね。
意図的に合体事故おこしたり、GUMPでは魔法継承されないのを利用したり、2周目の合体制限解除を楽しんだり、御魂つぎこんだり、かなりやりこんだなぁ…
けど、雰囲気的にメガテンらしさに欠けたなぁと。
神や悪魔のかかわりというか、LAWの身勝手ともいえる秩序と、それに対抗するCHAOSという世界観こそがメガテンだと思うんですよね。
で、全体的にソウルハッカーズにその辺を足した感じの雰囲気なんで、個人的に「これこれ」という感じで。
雰囲気は真1をポップにした感じで、システムは過去最高レベルというかんじすね~
魔法継承も、なんかめんどくさいことをしたのも思い出といえばそうなんですけど、やっぱ快適なのはいいことですよ(笑
ただ、全EDみるために4周目やってて、仲魔をひきついでいるせいで完全に作業なんで、さすがにちょっと飽きてますw