ジェロニモ

　超人紹介第８回。
　今回はジェロニモです～

　最近のデータによると、超人強度は８３万パワーだそうです。
　人間→超人なのにコレ。
　５０万パワーしかない魔雲天の立場は(；´Д｀)

　初試合初勝利だけです(´・ω・｀)

　人間から超人になったすごい人。
　むしろ、人間だったときは強かったのに、超人になったらダメになった変な人。

　人間のときのジェロニモは、それはもう男気に溢れ、先輩超人をひたすら尊敬し、自己犠牲もいとわず先輩超人を助ける、超人以上に超人魂をもった男でした。

　サンシャイン戦はまさに名勝負で、悪魔騎士の首領格のサンシャインに対し、一歩も引くことなく、不屈の闘志で戦い、死の間際に自らの心臓をマッサージして相手を倒すという、大金星をあげました。　この試合でのジェロニモは、とてもカッコよかったです。

　テリーマンに人間だといわれても、それを否定し、不屈の闘志で立ち上がるジェロニモ。
　地獄のピラミッドで心臓を貫かれても立ち上がるジェロニモ。
　スグルに「テリーマンより強い」と言わせるほどの大活躍でした。

　というか、心臓貫かれて生きてるって、どう考えても人間じゃないです。
　アキレス腱が折れたり、骨がいってしまっても、平気で戦う人間。
　なんか、どんな無茶してても、実は人間でしたといってしまったもん勝ちという気がします(；´Д｀)

　サンシャインを倒したあとは、地獄の断頭台をかけられるジェロニモを見ているという、作者のあり得ないミスを経て、体を張って崩れるリングを支えて正義超人たちに更なる奮起を促す役割も与えられました。
　この頃のジェロニモは、本当に輝いていました。

　そして、危篤状態のときに先輩たちにもらった超人パワーを受け取れないことを話します。
　「だって、オラは人間だから…」は、キン肉マンの中でも屈指の名台詞でしょう。

　人間のジェロニモが、超人以上に超人魂を発揮し、大きな役割を果たしたのです。

　ここまでは、かっこいいキャラでした。
　そのはずでした。

　ここから、ジェロニモはどうしようもない転落をしていきます。

　テリーマンに見定められ、超人になったのはいいものの。
　そのときのテリーマンの性格に大きな問題ありだったこともあり、見る影も無いほどダメなキャラへと変貌。
　テリーマンの教育がひどかったんだろうなぁ(；´Д｀)
　子供を殴りとばすわ、テリーの友情なんかくだらないみたいな発言に同意するわ、ゴング前に攻撃しかける反則かますわ。

　アシュラマンにロメロスペシャルをかける失敗をしてからは、完全に「足を引っ張る役」に終始し、カットしなかったとテリーマンに怒られる始末。
　ジェロニモばかり悪く見えますが、そもそもジェロニモはタッグマッチなんてはじめてのど素人。
　右も左もわからないんですよね。
　１人で根性出して戦えば済むシングルマッチとは違って、その場の状況判断がより重要になるタフな戦いなんですよね。
　はじめての状態な上、大きなダメージを受けているのに、きっちりカットに入ったりしろという方が酷。

　で、こんな慣れないタッグマッチで、キン肉マンと比べられたりして。
　そりゃ、場数踏んでるキン肉マンの方が状況判断も上手いに決まってます(；´Д｀)
　ひどいや、テリーマン…

　さらに、アシュラマンにつかまって改良アシュラバスターをくらわされたり、地獄のコマで吹っ飛んでグレートに助けてもらったりと、なんだか本当に悲惨でした（´Д⊂ヽ
　そーいや、改良アシュラバスターくらったときに腕と足がちぎれたはずなのに、しばらくしてたらつながってました。
　さすが超人、すごいね！
　ゆでの作画適当すぎ！

　その後は、ドクターボンベにより奇跡的回復をとげますが、やたらでかい態度で再登場したりで、先輩をすごく敬っていた人間の頃の面影はゼロ。
　弱くて態度でかいという、イヤなキャラに成り果ててしまいました。

　王位編で再登場したときは、もっと最悪で。
　まずもって、ウォーズマンのかわりがジェロニモという、異常事態。
　こんなやついらんから、ウォーズマンを出せ！と、全国のウォーズマンファンの恨みを買いました。
　いまだに、あれは納得いかない。

　そして、かわりに出てきたのはいいものの、オメガマンにあっさりカタストロフを食らってしまいます。
　アタルの灰のおかげで難を逃れたというのもまた印象が悪く。
　あのままだと、あっさり脳天割られてたんだろうなぁと。
　その後も、結局はオメガマンに完敗。
　ほんとに、何しに来たんだ（´Д⊂ヽ

　もはや、サンシャインに勝ったあの時の勇士は見る影も無くなってしまいました（´Д⊂ヽ

　こうしてみると、ジェロニモは、話の展開の都合の犠牲者だなぁと。
　人間のまま死んでたほうがよかったんじゃないでしょうか(；´Д｀)

　そういえば、ジェロニモといえば、印象的なのが超人になるための試練。
　子供が谷を渡るときは自分が橋になるのが正解でしたけど、どう考えても子供抱えてジャンプする方がいいですよね。
　人間の体の上なんて、でこぼこで歩きにくくて、危険でしょうがないです。
　このあたりは地盤がゆるいから、木で橋を作るのは危ない云々とか、知るかよと。
　それだったら、人間が橋になっても同じように危険やんけ。

　恩人の族長の頭を有無を言わさずかち割るのとか、野蛮すぎて、どう考えても正義超人には不適合です。
　あの子供がどういう子かもわからないし、別に族長殺さなくても解決できたような。

　こんな試練をしてるから、ジェロニモがおかしくなったんですよ！

　ほんと、人間のときのジェロニモはよかったなぁ（遠い目

　もちろんコレ。
　スグルに「テリーマンより強い」といわしめ、人間なのに心臓つらぬかれても生きていたり、なんかもう超人以上に超人してました。
　自分の心臓をマッサージするとか、かなり不思議な仕組みです。
　地獄のピラミッドで開けられた穴に腕をつっこんだんでしょうか…