ピスケス アフロディーテ - キャラ紹介

　ピスケス アフロディーテのキャラ紹介です～

　聖闘士の中でも最強を誇る黄道１２宮の黄金聖闘士。
　黄道１２星座を守護星とする聖闘士たちの中でも、特に自分の星座のキャラは気になる存在でした。
　そりゃ魚座なら魚座の聖闘士を応援したくなるのが人情というものでしょう。
　読者にとっては、高校野球における自分の出身県の高校みたいなもので。
　自分の星座のキャラが出てくると、いやがおうにも盛り上がります。

　ですが、その盛り上がりが負の方向にいくこともありまして。
　なんというか、黄金聖闘士の功罪というか、自分の星座のキャラが弱いと激しく落ち込むとか、少年たちの間では弱い星座だと強い星座のヤツにいじめられるとか、１２星座におけるカースト制度が作られてしまっていたのです。
　ごく一部の恥ずかしい人たちだけですけどね。

　そして、美形ばっかの中で明らかに浮いてる牡牛座や、悪に染まりきってたせいで自分のクロスに見放され、あげくクロスを脱いだ紫龍に負けてしまうという、目も当てられないようなへっぽこぶりを見せてしまった蟹座の人たちは、つらい少年時代をすごすはめになったわけで。
　そんな中、１２宮で一番最後にあたる魚座の人は、自分の星座のキャラがどんなキャラかと思いつつ星矢を読んでいました。
　「最後の宮なんだから強くてかっこいいやつに違いない」とか「やっと自分のキャラが見れるよ！」とか、とってもワクテカしてたことでしょう。

　で、散々引っ張ったあげく出てきたのは、こんなやつ。

　うわ、オカマだ。
　なんか、薔薇くわえてるし、口紅塗ってるし、１２人の最後の１人これってのは、作者は魚座の人に恨みでもあるのかと言わんばかり。
　「天と地のはざまに輝きを誇る美の戦士」とか、当時の少年たちにとって、泣きたくなる様なキャッチフレーズがショックを倍増させます。
　主人公の星矢に「あれが男かよ？」とか言われてるし。

　というか、前にもこんな変なキャラいたよなぁとか。

　返り血を浴びたからといって、全裸になって海で洗い落として、夕日をバックにトチ狂ったセリフを吐いたリザドのミスティ。
　なんか、股間の処理が激しく微妙だし。
　星矢史上もっとも強烈なキャラといっても過言ではない最低最悪なキャラ。
　魚座の人は、待った挙句、その最悪なキャラの二番煎じという最大のハズレクジを引くハメになったわけです。

　しかも、アフロディーテ（以下アフロ）の必殺技というと、殺傷能力のある薔薇を投げるだけ。
　他のキャラがコスモ（気みたいなもの）を爆発させてかっこいい必殺技を放ってるのに、こいつは本当に薔薇を投げるしか能が無いという哀れさ。
　おまけに、属性的にも完全な悪で、いいとこなし。

　戦闘能力もたいしたことなく、主人公側でもっとも弱いと思われていたアンドロメダ瞬に「本気を出したくないんだ、誰も傷つけたくないから！」とか言われて手加減された状態で互角。
　一撃必殺の技をはなつも、瞬に「わからずや！」みたいなカンジで必殺技を出されて相打ちに終わり、魚座の人の絶望のどん底に叩き落したのでした。

　なお、そのあと、最終章の冥王編で復活して敵として出てくるのですが、蟹座のデスマスクの添え物という、本当にどうしようもない扱いでした。

　そんなわけで、アフロは全国の魚座少年にトラウマを与えた迷キャラといえます。

　とはいえ、こんなことをしているゆきにとって、男なのに女の子以上に美人さんとかだったりするアフロは、当時からちょっと気になるキャラでした。
　当時からそーいう願望があったということになりますが。

　そして、女性的な美しい顔はフィギュアとして考えると長所になりうるわけで。
　ぶっちゃけ、美少女フィギュアの方が好きなので、星矢の女性キャラのフィギュアが欲しかったわけですが、一応代用品となるわけです。
　激しく間違っていますが。

　そんなわけで、マイスを買ってしまいましたとさ。

（追記）
　アフロは別にオカマじゃないやい！という意見が来ました、まったくもってそのとおりです。
　見た目がアレなのと、口紅塗ってるのと、「あれで男かよ？」といわれたことと、攻撃手段が薔薇なこと、恥ずかしい異名以外は、いたってまともな人です。
　むしろ、強者が正義という自分の信念を曲げないあたり性格的には、男らしいといえます。
　よく考えると、敗色濃厚だからといって簡単に寝返らず、彼なりに自分の信じる道をつらぬいたわけだし、教皇の力で地上の平和を保とうしてたんで、実際のとこデスマスクみたいな悪人とは言い切れないし。

　というか、比較的まともな性格だったせいでミスティの影に埋もれてしまっているわけですが。
　でも、最初の見た目の負のインパクトが強すぎたんですよねぇ(；´Д｀)