ゆきにゃんのアニメ漫画いろいろ情報です。
オタク相手に金をせしめる魔法の言葉「初回限定版」。
美少女ゲームによく使われる手法で、「初回特典○○付き!」「初回版は10000本限定!」などの購入意欲を煽る言葉は、最近非常によくみかけます。
人間というのは不思議なもので「初回」「限定」などの言葉にとても弱く、「どうせ買うなら少々高くても限定版を」などと思ってしまうものです。
特にファンなら眼を血なまこにして限定版を手に入れようとします。
ファンでなくとも「限定版だし、なんとなく」と思って買う人も少なく無いでしょう。
その魔力はとてつもないもので、発売後1週間くらいは余裕で買えたKanonの初回限定版が、未だに15000円以上で取引されていたりします。
限定版を持つこと自体が、ファンのステータスの一種になるのかもしれません。
なかには「センチメンタルグラフティ」のように、思ったほど売れなかったせいで、初回限定版しか存在しないというおバカなものもありましたが。
さて。「ちょびっツ」というマンガをご存知でしょうか。
ヤングマガジンにて連載中で、「CCさくら」が大ヒットして満を持して登場したCLAMPの次回作です。
この「ちょびっツ」の単行本、発売当初はかなり常識ハズレのものでした。
普通のコミックだけの通常版に加えて、マウスパット付きの初回限定版の2種類があったのです。
これを見たとき、ゆきは「ここまでやるか?」と、少々ゲンナリしたものです。
ちなみに、その「ちょびっツ」の初回限定版は速攻で売り切れてしまい、未だにプレミア付きで取引されています。
こうなって来ると、ファン以外でも「プレミアがつくし」といって、初回版を買う人が増えてきて、まさに出版側の思うツボでしょう。
「ちょびっツ」は、これ以降も初回限定版が発売され、2巻はでかすぎて使い物にならなさそうな携帯ストラップ、3巻はポストカードホルダーという仕様でした。
ファンがあまりつかなかったのか知りませんが、3巻の限定版はどこに行っても余ってましたが。
ちなみに、12月26日発売の4巻の特典は手帳だそうです。
そして、この「ちょびっツ」以降はコミックの世界にも「初回限定版」が多く出まわっていきます。
そんな中で、先日「新世紀エヴァンゲリオン」7巻の初回限定版が発売されました。
エヴァといえば、ヒットしたのはもう5年くらい前の話で、雑誌の方に連載されてるコミックに至っては「まだやっていたのか」という心境ですが、
まだまだ根強い人気をもっているようで、脱衣麻雀や綾波育成ゲームなども発売されています。
どっちかというと、未だにエヴァで引っ張っているという感じですが。
そんなエヴァ7巻の限定版はというと…アスカとレイ、それぞれのフィギュア付きの2種類という、いくらなんでもそれは無茶だろうと思ってしまうものでした。
初回限定版で2種類です。
やりすぎです。
発売当日の本屋には、ただでさえでかいのに、更にかなりの量のエヴァ初回限定版が置いてあり、2種類とも購入している勇者がたくさんいました。
とはいえ、フィギュアということもあって、「欲しいけど恥ずかしい」という方や、「2種類いっぺんに買うのは恥ずかしい」という方もおられた様子。
確かに、普通の本屋で2つ買うのは少々つらいものがあるかもしれません。
それにしても、ここまで来ると、明らかに本体はフィギュアです。
人によっては、一足先に発売されていた通常版をすでに読んでいて、フィギュアに付いて来たマンガは読んでさえいないということもありそうです。
今後も、こういう限定版はまだまで増えそうな気配です。
ゆきも、自分のはまっている作品だと買いかねませんし。
とはいえ、限定版を2種類作って、同じマンガを2冊買わせるようなことはやめて欲しい、と思いました。